2020年に大ブームを巻き起こした「NFT」。当時に比べると、NFTに対する熱量は下がった、と考えている方は、多いのではないでしょうか。
一方で、NFTの安全性をなんとなく理解して「今からNFTをはじめたい!」と、新たな市場に挑戦したい作家・アーティストも少なくありません。
本記事では、一世風靡を巻き起こした「NFT」について解説します。
NFTの意味や仕組み、NFTをはじめるメリットについて再度理解したい方は、本記事を参考にしてください。
NFTとは、そもそもナニ?
まずは、NFTの意味を理解しましょう。
NFTとは、Non Fangible Tokenの略語です。日本語では「非代替性トークン」といわれています。
簡単に申し上げると「交換できないなにか」という意味です。
とはいえ、「NFTは非代替性トークンです」といわれても、理解できないですよね。「非代替性」はNFTにおいて非常に重要なので、頑張って理解してください。
(なるべく簡単に解説しますので…)
非代替性トークンとは
先述したように、非代替性トークンとは「交換できないなにか」です。近い例をご紹介します。
たとえば、あなたが持っているスマホと、すれ違った方が持っているスマホを交換するなんて、ありえないですよね。
一方で、あなたが持っている1,000円札と、すれ違った方が持っている1,000円を交換しても、問題はありません。
前者では、スマホの価値は人によって異なるので、他人の交換はできません。(非代替性)
しかし、1,000円札は他人と交換しても価値が変わらないので、交換できます。(代替性)
非代替性トークンとは、他人と交換できないトークンです。
つまり、デジタルデータに所有権をつける技術が「NFT」ですね。
とりあえず、NFTとは「他人と交換できないナニカ」と認識してくれたら、まずはOKです。
※トークンの定義は、かなり難しいのです。たとえば、暗号資産(仮想通貨)のビットコインやイーサリアムなどは、代替性トークン(交換できるトークン)です。
トークンについての解説は長くなるので、別の記事で詳しく解説します!
じゃあ「NFTアート」ってなに?
NFTは技術(テクノロジー)を意味します。なのでNFTアートとは、NFTの技術を活用した、価値のあるデジタルデータのことです。
2020年には、イラストのNFTが高額で取引されて「わたしも出品したいなぁ…」と思った方は多いでしょう。しかし、イラストに数千万円の価値が付くのか、理解できていない方も多いでしょう。
イラストに数千万円の価値がつく理由こそ、イラストが「非代替性」という価値を持っているからです。
NFTのイメージがつきにくい方は、下記の画像を参考にしてください。
あなたが作成した写真やイラストを、NFTを販売しているWebサイトに登録すると、作品に「所有権」(のようなもの)が付与されます。
付与された所有権は、この世界で唯一無二の存在です。
といっても、かなり複雑ですね。
簡単にいうと、作品の証明書が発行されるイメージです。
つまり、NFTにしたデジタル作品には、オークションなどで発行される「証明書」が付くので、作品の所有者が誰なのか明確になる、ということです。
NFTを介して「証明書」が発行されたデジタル作品を「NFTアート」とよびます。
NFTと暗号資産(仮想通貨)の関係は?
NFTを購入するには、暗号資産(仮想通貨)が必要です。NFTマーケットプレイスでは「イーサリアム」という暗号資産が一般的に使用されています。
近年では、日本円で購入できるNFTマーケットプレイスも少なくありません。
ただし、利用者の多い「Open Sea」などの海外NFTマーケットプレイスは、暗号資産(仮想通貨)が主流です。
海外の方々に自分の作品を見てもらいたい方は、イーサリアムを用意しましょう。
NFTアートとは、証明書が発行されたデジタル作品
本記事では、NFTの意味や性質、暗号資産(仮想通貨)との関係について、簡単に解説しました。
NFTの市場は拡大しているものの、NFTに挑戦する作家やアーティストは、まだまだ少ないです。世界のアートファンに作品を見てもらえるチャンスでもあるので、気になる方はNFTの世界に飛び込んでみましょう。